2011年2月14日月曜日

時には贅沢して、美味しいワインを

今日は、バレンタインデー。

自分は、今年小学生になる娘に、チョコレートをもらいました。

朝から、ハイテンションで、

「パパ食べて、早くたべて、手紙も、早く読んで!」って。


・・・幸せになれる、いい文化ですね。




バレンタインというと、

中学生の頃、何回も下駄箱を確認したり、

無駄に放課後残ったりしていた事を思い出します。。


友達に、「おまえ何個もらった?」って聞かれて、

母親の分もカウントしたことを思い出して、何故か切なくなりました・・・・


多分皆さんも、それぞれの思い出があるのでしょう。

そう振り返るのも、素敵な事だと思います。


さて、ワインも、人と同じように、歴史があり、背景のある飲物です。

今回の紹介は、2001年のワインですが、

十年前、自分は、自分達はこうだったとか、何をしていた、何処にいた、など、

飲む時に、一緒に振り返る事の出来る、唯一の飲物だと思います。


忙しい毎日のなかで、たまにはグラスを傾けて、

ゆっくりそういった思い出話など、如何でしょうか?

 
レ・フィエフ・ド・ラグランジュ 2001年 ¥2,650


AOCサンジュリアン 格付3級シャトーラグランジュのセカンド

カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ28%、プティヴェルド7%


シャトーの歴史は、中世にさかのぼるまで古く、まさにボルドーの名門。

1983年より、サントリーが所有して以降、品質はめざましい発展を遂げています。

セカンドとはいえ、ラグランジュのポテンシャルはそのままに、トラディショナルで、

円熟味が増し、落ち着きのある味わいになっております。


セカンドの利点として、早く熟成するという事がありますが、このワインもまた、

徐々に飲み頃をむかえつつあり、「早く抜栓を」、と言っているようです。


香りの要素は、ブラックチェリー、カカオ、エスプレッソ、スーボワ、

かすかにメルロ由来のトリュフなど、複雑で奥深いです!

ボルドーのグランクリュにみられる、程よく熟成したワインのニュアンスを感じる事が出来ます。

タンニンも溶け始め、ねっとりとして、リッチな印象。

柔らかい酸味も、味わいに奥行きを与えています。


熟成したワインの飲み頃に関しては、個人差があり、好みだとは思いますが、

今ちょうど、飲みごろの中間あたりで、決してはずさないと思います。

今の季節ですと、購入して2日、常温(暖房して、16~18℃前後)の部屋で、立てて置いておくと、

滓が下に沈み、温度も(液温で15℃から16℃)いいと思います。



合わせられる料理は、幅広く(写真は、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み)、

すき焼き、焼鳥のレバー、ラム肉、ウナギの蒲焼きなんかが、お薦めです。

味の強い有機野菜のソテーなども、お互いを引き立て合うと思います。


セラーで大切に育てたワインです。

ちょっと贅沢して、美味しいワインを、という時に如何でしょう?