2011年2月18日金曜日

酒屋はつらいよ

自分が働く酒屋のある、こちら敦賀では、少しずつではありますが、

雪もとけてきて、もうすぐ春だな・・・といった感じです。



寒いと、いろんな面で億劫になりがちですが、

暖かくなってくると、反動なのか、なんかやらなくちゃ・・と俄然やる気になります。

(自分だけかもしれませんが・・・その後は五月病で、少しブルー・・)


この季節、、子供たちは、新しい学校や、保育園に行く準備をしたり、

就職をきめたフレッシュマンがいたり、動物が冬眠から覚めたり、新芽が息吹いたりと・・


街全体が、新しい事に踏み出すエネルギーに満ちているようで、

私も頑張らねばと、勇気をもらうのです。。



どの業種も、大変な時代ではあります。

酒屋も、販売不振、飲酒運転の罰則強化、価格競争、免許緩和、後継者不足、など、

問題山済み・・・


でも、あきらめず、打開策を探し、常に前を向いて、頑張らねば・・ですね!

100年続くこの酒屋、潰すわけにはいきません(笑)

きっと、春は、やってくるのですから。




さて、酒屋のブログですから、きっちり紹介もさせて頂きます^^

今日は、しっかり旨い、飲みごたえのある、2000円前後のワイン、2本です。



          ~上品さを表現したワイン~

  コート・シャロネーズ・レ・ロジェー 2008


            フランス ブルゴーニュ

 タイプ:白 辛口  ¥1,980

レモンやグレープフルーツなど柑橘系の香りと共に

スイカズラの花や、サンザシのニュアンス。

余韻にアニスの風味。

上質でいて、シャルドネの上品さを表現した一本。

白身魚以外に、鶏や豚肉にも合わせやすい。

品種:シャルドネ100%





 
      ~奥ゆかしさとエレガントさ~


     アルミレス 2008

            スペイン トロ

 タイプ:赤 ミディアム ¥2,250

完熟したフランボワーズなどのフルーツのアロマ。

ミントやルバーブ、ブラックペッパー、東洋系のスパ

イス、小さな花のニュアンス。優しいタッチの飲み口。

直訳すると、「乳鉢」。まさに、果実をすり潰しエキス

を抽出した味わい。

品種:テンプラニーリョ100%   


・・・御来店ありがとうございます。またのお越しを。

2011年2月14日月曜日

時には贅沢して、美味しいワインを

今日は、バレンタインデー。

自分は、今年小学生になる娘に、チョコレートをもらいました。

朝から、ハイテンションで、

「パパ食べて、早くたべて、手紙も、早く読んで!」って。


・・・幸せになれる、いい文化ですね。




バレンタインというと、

中学生の頃、何回も下駄箱を確認したり、

無駄に放課後残ったりしていた事を思い出します。。


友達に、「おまえ何個もらった?」って聞かれて、

母親の分もカウントしたことを思い出して、何故か切なくなりました・・・・


多分皆さんも、それぞれの思い出があるのでしょう。

そう振り返るのも、素敵な事だと思います。


さて、ワインも、人と同じように、歴史があり、背景のある飲物です。

今回の紹介は、2001年のワインですが、

十年前、自分は、自分達はこうだったとか、何をしていた、何処にいた、など、

飲む時に、一緒に振り返る事の出来る、唯一の飲物だと思います。


忙しい毎日のなかで、たまにはグラスを傾けて、

ゆっくりそういった思い出話など、如何でしょうか?

 
レ・フィエフ・ド・ラグランジュ 2001年 ¥2,650


AOCサンジュリアン 格付3級シャトーラグランジュのセカンド

カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ28%、プティヴェルド7%


シャトーの歴史は、中世にさかのぼるまで古く、まさにボルドーの名門。

1983年より、サントリーが所有して以降、品質はめざましい発展を遂げています。

セカンドとはいえ、ラグランジュのポテンシャルはそのままに、トラディショナルで、

円熟味が増し、落ち着きのある味わいになっております。


セカンドの利点として、早く熟成するという事がありますが、このワインもまた、

徐々に飲み頃をむかえつつあり、「早く抜栓を」、と言っているようです。


香りの要素は、ブラックチェリー、カカオ、エスプレッソ、スーボワ、

かすかにメルロ由来のトリュフなど、複雑で奥深いです!

ボルドーのグランクリュにみられる、程よく熟成したワインのニュアンスを感じる事が出来ます。

タンニンも溶け始め、ねっとりとして、リッチな印象。

柔らかい酸味も、味わいに奥行きを与えています。


熟成したワインの飲み頃に関しては、個人差があり、好みだとは思いますが、

今ちょうど、飲みごろの中間あたりで、決してはずさないと思います。

今の季節ですと、購入して2日、常温(暖房して、16~18℃前後)の部屋で、立てて置いておくと、

滓が下に沈み、温度も(液温で15℃から16℃)いいと思います。



合わせられる料理は、幅広く(写真は、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み)、

すき焼き、焼鳥のレバー、ラム肉、ウナギの蒲焼きなんかが、お薦めです。

味の強い有機野菜のソテーなども、お互いを引き立て合うと思います。


セラーで大切に育てたワインです。

ちょっと贅沢して、美味しいワインを、という時に如何でしょう?

2011年2月7日月曜日

一押しの赤ワイン

雪も、少しずつとけ始め、冬の終わりといった感じです。

我が家は、大人全員が風邪をひいてしまうという、大事態・・・・

子供たちだけが、元気に暴れまわっております!


さて今日は、「1000円台で、美味しい赤ワイン」が、テーマです。


赤ワインには、いくつかのブドウの品種を使って、複雑性をだす、

‘アッサンブラージュ’というスタイルがありますが、今回ご紹介の2本は、

品種個性の分かりやすい、シンプルでいて奥深い、単一品種です。

故に、ごまかしの効かない、真っ直ぐな美味しさであると言えるでしょう。



ロロン・エ・フィス ¥1,880
適度な酸とバランスの良い果実味。イチゴ、フランボワーズ、紅茶などの華やかな香り。

ピノノワール100%  ミディアムボディ  フランス・オーベルニュ地方 12~14℃

一般的な赤ワインより少し冷やし気味の方が、香りのニュアンスをとらえやすいです。

写真は、コックオーヴァン(鶏の赤ワイン煮込み)ですが、

その他、鶏肉料理との相性も良いでしょう。

鉄分やみずみずしさのニュアンスから、

マグロ赤身のお刺身も絶対、はずさないはず。

良くわからないピノノワール飲むなら、是非一度飲み比べて欲しい一本です。

ヴァンドペイですが、ピノ好きも気に入る、かなりの実力を秘めたワインだと思います。




エストラテゴ・レアル・ティント ¥1,276
熟した黒い果実の香り、チョコレート、木苺のアロマ。黒胡椒やスターアニス。

なめらかなタンニン、滑らかな酸、豊かな果実味のバランスがよい。

テンプラニーリョ100%  フルボディ  スペイン・リオハ地方  15~16℃

相性の良い料理に関しては、相当広い守備範囲をもっています。

家庭で作る牛肉料理、ハム、豚肉など、ほぼ何にでも合わせられるでしょう。

自分が知るなかでは、№1のコストパフォーマンスです!


これからも、安くておいしい、満足度の高いワインを探し、揃えて参ります。

ご家庭で是非、気軽に、本物を。

2011年2月5日土曜日

ベルギービール


居酒屋いって、

とりあえず『ビール』っていうのよく聞きます。

自分も言いますし・・・



ビールは、消費量でいえば、アルコール類で、

清酒を抑えて、堂々の1位です。

それだけよく飲まれるこの、ビール。

ゴクッゴクッと、喉をならすように飲むのが、日本式ならば、

ベルギーでは「1 hour Beer」 という言葉があるように、

時間をかけて、ゆっくり飲まれる事が多いようです。

 
                                                                                          

               今日は、そんなベルギービールのご紹介です。

      
  
ホップや大麦麦芽に、拘らず、ハーブや
       
スパイス、フルーツなどの材料で
    
バラエティに富んだビール造りをしております。



自然酵母の使用や、宗教的背景も関係し、

また、聖杯型のグラスなどは、タイプや、

種類に応じた形が存在します。

      
      



そう聞くと、カテゴリー的には、

すごくワインに似ていますね?



ワイン同様、熟成を楽しむ事も出来ますし、

外観や香り、味わいを感じる事もできる、

すごく魅力的なビールです。



たまには趣をかえて、このビールと共に、

ゆったりとした時間を過ごすのは

如何でしょう?

      
                                                 写真は、カルボナードという料理です。
       
   
本来、ベルギービールと、

たっぷりの炒め玉葱で、

牛肉を煮込むものですが、

前の日に飲み残したビールでも、

美味しく作る事ができます。



    こんな料理もまた、ベルギービールとの相性は最高なのです・・・    
   


かたやま酒店では、ベルギービールをはじめ、さまざまな輸入ビールを揃えております。

ワイン通の方も、ビール好きな方も、喜んで頂けるのではと、考えております。


2011年2月2日水曜日

ビオワイン


毎日の雪かきで、筋肉痛と闘う今日この頃・・・

ほんとうに、早く春が来てほしいものです。


寒い日が続くので、疲れて帰って、燗酒・・・と言う人も多いのではないでしょうか?

そこで、体にやさしい、そして飲み疲れない、そんなワインの紹介です。



最近、「ビオワイン」っていう言葉を、よく耳にします。

定義は様々ですが、要は、有機農法のぶどうで造ったワインってことです。

詳しくは、ビオロジック、ビオディナミに分類されますし、自然派、

またはヴァンナチュールとも呼ばれます。


生産者が、自然や、ブドウが育つ大地を、素直にストレートに表現したワインです。

添加物、酸化防止剤等を使わない、または極力使っていない為、

一般的に、色が薄いですが、果実味が非常に濃いのが特徴です。

ノンフィルターだったりして、にごっているものもありますが、旨みのあるワインが多いです。

飲み過ぎても二日酔いがないとか・・・嬉しいじゃないですか!


かたやま酒店では、このワインを入荷しています。



アトゥラ  フランス、南仏のビオ。

「Natural」の前後をとって、ATURA。

白は、シトラス、ネクターなどのアロマ、

スモーキーなミネラル感。

赤は、チェリー、カシス、スイートスパイス。

赤白共に、クリアーでモダンながら、リッチな印象。


だしの素でつくったお吸い物の後に、昆布と鰹節でとったお吸い物を、飲んだような、

缶詰めなんかの、人工的なエキスを使用したソースと、

既製品を使わず、全て手作り、無農薬の食材で作ったソースを食べ比べたような、

味わって初めて、気が付く、純粋な美味しさに、相通じるものがあります。


きっと衝撃をうけるはず、です。



これは、有機野菜のグレッグです。

無駄なものを加えず、

素材の美味しさをフルに生かした料理です。


・・・ビオワインと、考え方は同じでした。



その他、ビオ取り揃えております。興味のある方、是非お越し下さい。

2011年2月1日火曜日

ヴィノカカオ


アジアカップも終わり、北陸を襲う大雪も何とか、一段落・・・
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

かたやま酒店も、店内を模様替えし、気を引き締めて、2011年も頑張って参ります。

お酒を通して、お客様とコミュニケーションをとり、皆さまに愛される店作りを目指します。



さて、早いもので、もう2月・・・

で、バレンタインデーですね。

この行事、酒屋とは、縁遠いとお思いかもしれませんが、そんな事も無いんです。

ワインが好きな男性に、チョコレートのニュアンスのある赤ワインなんかを

送ったりっていうのも、変化球で、きっと喜ばれると思います。


で、こんなワインもあります。



ヴィノカカオ          見た目は、ボルドーワインですが、

フランス人ショコラティエの、フランク・モプエ氏が造り出したチョコレートワインです。

毎年、御好評頂いている商品で、グランメゾンでも登場したりしています。

まさに、チョコレートを食べながら、ボルドーワインを飲んだような、味わい。


通常のワインのように、食後酒として、15度くらいで飲んで頂いても、結構ですし、

バニラアイスクリームにかけても、ベリーと合わせても、相性抜群です。

または寒い夜には、温めてお飲み頂いても、良いんではないでしょうか?

スパイスや、オレンジなんか効かせてやると、より楽しめると思います。

こんな感じで、フルーツスープにしても、最高です。



長くなりましたが、またこれからも、お酒を中心に、料理や音楽、子育てなど(笑)、

いろいろな話題をお届けしようと考えております。

なお今回から、ブロガーチェンジしました、息子です。宜しくお願い致します。